人気料理店がひしめき、下町感のある東銀座エリア。昭和通りから入った路地裏に佇むとあるビルの1階に鶏料理屋がある。店名は、揚鶏と水炊きの店「森川」ーーー。
揚げ鶏、水炊き、チキン南蛮など鶏料理を中心にしたメニュー構成で、中でもランチメニューの「究極の親子丼」が有名だ。
レトロな建物に、和柄の暖簾が良い感じにマッチしている。ランチタイムは木製の引き戸は開いた状態になっている。
年季を感じる木製看板。福岡出身の店主が、焼鳥店などでの修業を経て2015年に始めたお店だ。
日替わり定食は水炊き!同店は博多 揚鶏と水炊きが看板のお店なので食べないわけにはいかない。
30メートル程先には、蕎麦の有名店「流石」が見える。以前ランチで伺ったが店内写真がNGなので当サイトでも紹介していない。
店内は、L字カウンター7席+テーブル2名掛け×2席、3名掛け1席(計14席)というこじんまりとした造り。調理場もフルオープンになっているので目の前で調理工程を楽しむことができる。お客が絶えない人気なので、正直ワンオペは大変そうだが、店主がすべての作業をサクサクと要領良くこなしており、見ていて心地良い。まるでショーを見ているようだ。
日替わり定食の水炊き。味噌汁、ご飯、小鉢付きで1200円。別で、もも肉の唐揚げ2個(250円)を単品で追加。
鶏ガラやもみじを、長時間じっくりと煮込んで作ったこだわりの白濁スープは鶏の旨みが凝縮されたジューシーな味。「にんじん」「ジャガイモ」「ごぼう」「里いも」「蓮根」など、大きくざく切りした根菜がたっぷり!食べごたえ抜群だ。
信用のある鶏問屋から仕入れた鶏肉(愛媛の『媛っこ地鶏』)を用いた骨付きの鶏肉は肉厚でぷるんぷるん。箸でつつくと、たちまち身が骨からホロホロとほどけ落ちる。鶏の旨味溢れるジューシーなスープは、やさしい味わいでクセになるおいしさ。最初はそのままいただき途中からスープに柚子胡椒を溶いて混ぜて味変を実行!ピリっとした柚子胡椒の味わいがやさしいスープとコントラストをつむぎ、最後まで飽きずに食べられる。
〆には、ご飯にスープを足し雑炊でいただく。そう、「おかず」にするよりも雑炊のほうが相性が良さそうだ。
鶏の出汁がしっかりと効いたスープがご飯によく合う。めちゃくちゃうまい!
この通り、キレイに完食。とにかくスープがおいしいので残すという選択肢がない。
外はカリカリ、中はジューシーな鶏もも肉の唐揚げは濃いめの味付けだ。
水炊きは単体で十分おいしいので、ご飯(白米)をおいしくいただくには唐揚げは最高だ。必須アイテムと言ってもいい。
目の前のコンロには親子丼の具材が入った鍋が火にかけられている。
白いご飯にアツアツの具材を乗せて究極の親子丼の出来上がり。オーダーしてから配膳までは10分程度。満席でもオペレーションが早い。
究極の親子丼。味噌汁、小鉢付きで1200円。銀座エリアでは良心的な価格といえる。
ふわとろ食感の卵、柔らかくてジューシーな鶏肉、濃厚な半熟卵、そして温かいご飯。噛まずにそのまま胃に直行しそうなほどトロトロだ。和食との相性が抜群の三つ葉が味を添え、親子丼全体の味を引き締める。
めちゃくちゃクオリティが高い。究極の親子丼という名に恥じない味。
東銀座には良い店が多い。ここ森川は、こじんまりとしており、ゆっくりくつろげるお店ではないが一度訪問すれば人気店であることの意味が理解できる。一度食べたら通いたくなる名店だ。さぁ、次の日替わり定食が楽しみだ。
住所 | |
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TEL | 050-5597-2463 |
営業 時間 |
ランチ:11:30〜14:00 ディナー:18:00〜22:00(L.O) |
定休日 | 日曜日・月曜日・祝日(※土曜日祝日の場合、翌月曜営業) |
駐車場 | 無 |