今回は銀座で人気の中華屋を紹介!名前はズバリ「銀座亭」。場所は昭和通りにほど近い銀座7丁目、いわゆる東銀座エリアだ。
花椿通りと銀座三原通りが交差する角地のビル1階に店舗を構えている。1975年創業の銀座亭は昭和感のある町華屋だ。
店外にはメニューが置いてある。Cash only の文字。ここで決めてからお店に入るといいだろう。
座席は厨房をぐるりと囲うかたちのコの字型のカウンター席で(全部で16席)全席喫煙可。愛煙家にとっては嬉しい。とはいえ店内がモクモクしているわけでもなく煙草を吸わない人もそこまで気にせず(真隣で吸われることがなければ)食べられる。
テーブルに座ってもメニューはいっこうに出てこない。店内に貼りだされたメニューを見て選び「すみませーん!ソース焼きそばひとつ!」といった具合に注文をする昭和形式だ。銀座という土地柄もあり、こういう町中華の平均価格に比べるとやや気持ち高めの料金設定かも。
チャーハン(900円)と餃子(6個ー750円)を注文。(チャーハン&餃子セットといったものはないのでそれぞれ単品で)
職人が中華鍋をふるい手際よくチャーハンを炒める。カウンター席からは厨房が丸見えなのでついつい眺めて(見とれて)しまう。紅しょうがが添えられたオーソドックスなチャーハン。
銀座亭のチャーハンは、いわゆる"しっとりチャーハン”。ごはんの水分がやや残りパラパラになり過ぎていないところが良い。ふんわりとしたたまご、チャーシュー、ナルトを細かく刻んで混ぜてしっとりと炒めたチャーハンは塩コショーの味付け具合も絶妙だ。素朴ではあるが、こういうオーソドックスな中華の味を求めてくる人にとっては「超一流」「ど真ん中」といえる味だろう。
チャーハンの脇に添えられた紅しょうがと時折混ぜて、付属の中華スープと一緒にレンゲで流し込みながら食べるチャーハンのおいしさは「これこれ!これがチャーハンの魅力なのよ!」とつぶやきたくなる王道の味。
チャーハンが提供されて、数分後に焼きたての餃子が登場!昨今ニンニク不使用の餃子も増えていますが、こちら銀座亭の餃子はニンニクを使用した王道餃子。
きつね色に焼き目がついて餃子の皮はやや厚くもっちりとした食感だ。
餃子の餡は、豚肉ニラ、キャベツ、ネギ、ニンニク...オーソドックスな具材だが期待を裏切らない安心感のある味わい。もちもちの皮との相性も抜群だ。
これぞ多くの人が求めている中華の味ではないだろうか。一度食べたらついつい通いたくなる銀座の町中華。銀座の中華、同カテゴリで思い出すのが有名店の「交通飯店」。こちらの銀座亭もお昼時はかなり混雑はするが、交通飯店にくらべると銀座亭のほうが比較的並ばずに食べられる印象だ。
大都会銀座で、ふと「町中華」の味が恋しくなった時、銀座亭に足を運べばきっと気持ちもお腹も十分に満たしてくれるだろう。
銀座亭
電話:03-3571-6450
住所:東京都中央区銀座7-11-10
営業時間:11:00〜26:30