有楽町駅のほど近くにある交通会館。この地下はレトロな雰囲気の飲食店街になっており、昭和の雰囲気溢れる昔ながらの飲食店がずらりと軒を並べている。
この飲食店街には「横っちょ横丁」や「ぶらり横丁」があり、洋食の「キッチン大正軒」をはじめ、とんかつ「あけぼの」、ラーメン「ひょっとこ」など有名店が軒を連ねる。そしてここ「交通飯店」も言わずと知れた名店のひとつだ。
飲食店街は "THE・昭和" といったレトロな雰囲気。
その景観の一部として溶け込む「交通飯店」は、まるで大衆中華食堂を絵に描いたようなビジュアルのお店で創業は昭和40年(1965年)と古い。ここ交通会館のオープン時から半世紀以上、共に歴史を歩んできた町中華だ。
入り口前に置かれたメニューが行列時に渡される。(いつ訪れても大体並んでいる)店内に入る前にオーダーを聞かれるので、あらかじめ決めておく必要がある。
店内はめちゃ狭い
店内はカウンター12席、2人掛けテーブルが2席、4人掛けテーブル1席の計20席。とにかく店内のスペースが狭いのでショッピングの後など荷物を持った状態で行くことはあまりおすすめできない。
餃子と半チャーハンセット(900円)を注文。運ばれてきたチャーハンは「ミニ」とは思えないほどこんもりと盛られている。
綺麗な半円型のフォルム。チャーハンの見本といった感じ。
これぞ大衆町中華の味
ご飯にハム、ネギ、玉子を加え、程よい油具合で炒めた昔ながらのシンプルなチャーハン。パラパラをイメージしていたが思ったよりもしっとり系。飛び上がるほどうまいというものではないが、軽めの味付けで「これこれ!この味」と思える大衆のツボを押さえた素朴で懐かしい味だ。
蓮華を使ってスープと一緒に食べるチャーハンの味はこれまた格別。
餃子は大ぶりなサイズ。厚めでもちもちの皮に野菜多めの具材がたっぷりと詰まっている。
平日のみ営業しているお店なのでターゲットは当然有楽町界隈で働く人々だろう。そこへの配慮なのかニンニクは不使用。これなら食べた後に人と会う際も安心だ。
バランス感が最大の魅力
塩加減は控えめなチャーハンと野菜たっぷりのニンニクなし餃子。一緒に食べた時のこの絶妙なバランス感こそ「交通飯店」最大の魅力と言ってもいいだろう。ついついまた行きたくなるお店だ。
「交通会館」の地下飲食店街は、同店だけでなく、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような気分が味わえるB級グルメの宝庫。魅力的なお店がたくさんあるので是非一度ランチ時に!
住所 | |
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TEL | 03-3214-5558 |
営業 時間 |
11:00-14:00 ※材料なくなり次第終了 |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
駐車場 | 無 |