東京の銀座に足を運ぶと、名古屋名物を東京で味わえる数少ない貴重な店舗が存在する。
その中でも「矢場とん 東京銀座店」は、名古屋めしの代表格である「みそかつ」を専門に提供しており、70年以上の歴史を持ち、厳選された上質な豚肉を使用し、独自の調理方法でみそかつを仕上げていることで知られている。東京でこの味を提供する店舗は、矢場とん東京銀座店を含めて数店舗しかない。
名古屋の食文化は独特であり、手羽先やひつまぶし、名古屋コーチン、きしめんなど多彩な料理が存在するが、その中でも「みそかつ」は特に人気がある。矢場とんでは、名古屋めしの精髄を東京・銀座で気軽に楽しむことが可能である。
矢場とん
矢場とんは、1947年(昭和22年)に初代店主鈴木義夫氏が「矢場のとんかつ」として南大津通四丁目電停前に創業した。創業して間もなく、地元で人気店となり、みそかつも広く浸透していった。現在では、ドロッとした赤みその味噌だれをかけるスタイルが主流であるが、「矢場とん」では串かつをどて鍋に浸して食べる当時のイメージを大切にしている。
矢場とん東京銀座店
2004年にオープンした銀座店は、昭和通り(日光街道)と銀座柳通りが交差する角地に位置しており、銀座駅から歩いて5分ほどとアクセスも良い。
この日は、ロースとんかつ御膳(1,520円:税込)をオーダー。
ソースの種類を選べ、私は「味噌だれ」を選択。料理は注文から10分ほどで提供され、とんかつの上にはたっぷりの味噌だれがかかっていた。
みそかつ特有の甘辛い味噌の味は、ご飯との相性が抜群である。肉の厚みも程よく、豚肉の柔らかさと味噌の風味が絶妙にマッチしている。味噌カツというとくどい味が想起されがちだが、矢場とんのみそかつは想像よりもあっさりとしており、食べやすい。
今回はトッピングとしてマヨネーズを追加。
想像はしていたが、矢場とんのみそだれとマヨネーズの相性は期待以上。これはクセになる。
今回は未試食だが、矢場とんの裏名物とも言える「天然ジャンボ海老ふりゃ〜」など、他の一品料理も豊富に取り揃えられており、みそかつだけでなく、様々な名古屋めしを楽しむことができる。
レジ近くでは矢場とん公式グッズを販売している。
矢場とんのみそかつは、ただのとんかつではなく、70年以上の歴史と伝統が生み出した名古屋の味を東京で楽しめるのは嬉しい限りだ。
名古屋めしを味わいたいが名古屋まで足を運べない方には、銀座の矢場とんはおすすめだ。
住所 |
〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目11−2 銀座大作ビル |
---|---|
TEL | 03-3546-8810 |
営業 時間 |
11:00~22:00 (L.O.21:30) |
定休日 | 月曜日 |
駐車場 | 無 |